オヤジ会2008年にフランスのグルメブック、
ミシュランガイドの東京版が刊行されて以来
さらにその後、京都・大阪版が刊行されるなど
今や日本は、世界有数の美食の国として世に認知されるようになりました。
当初は星の付け方や取材方法に様々な物議を呼びましたが
最近になって決して星が付き過ぎたわけではなく、
「日本、とりわけ東京は美食の街」であることが
世界的に評価された結果、
そのようになったことが認知されてきました。

先日、パークハイアットのバーカウンターで
偶然知り合った英国人観光客の方と会話する機会があり
その際「日本では、どこで何を食べても美味しい、素晴らしい!!」
とやや興奮気味に話し掛けられたことがありました。
私が特に印象に残ったものが何か聞くと
「フィッシュアンドチップスと紅茶だ。最高だった。日本は素晴らしい」
と、彼は答えました。。。

落語のヲチのような問答ですが^^
海外の人々から見ると、どこで何を食べても美味しいというのは、
元々の食文化の違いを差し引いても、素晴らしいことなのです。

ミシュランガイドは世界中で刊行されてますから
ノーマークだったお店に星が点きますと、国内はもとより
とりわけ海外からの観光客が押し寄せます。

しかし、かねてから通っていたお店に、ひとたび星が灯ると
それまでは何の気なく、ぶらりと立ち寄ることが出来たものが
いつの間にかそれが叶わなくなるばかりか
その予約さえも中々取れなくなってしまうというジレンマに悩まされたりと
痛し痒しのモノダネであったりします。

以前、夏の京都のブログの、鱧の骨切りに紹介しました
四谷三丁目にあります、割烹「うえ村」さん
京都の老舗料亭で修行されていたご主人が
満を持して36歳で持たれたお店です。

新宿のトンカツ屋さん、「すずや」の杉山 社長にご紹介いただき
それ以来、足繁く通うようになったのですが

贔屓にして通うようになったわずか数ヵ月後、
ミシュランからの取材依頼が来たと、ご主人より教わりました。

そしてそれからほどなく・・・

ミシュランガイド2012東京版に、一つ星の新店として紹介されました。
するやいなや、全く予約が取れなくなってしまいました。
もともとカウンター7席のみの小さなお店ですから、
予約が殺到すれば取りにくくなることは或る程度は覚悟しておりましたが
まさかこれほどまでとは・・・

このお話とは別に私は「親父会」なる、還暦間際の9名からなる
ワイン、シャンパーニュそしてB級グルメをこよなく愛する
親父サークルに属しております。
毎月1回、ジビエや創作和食など、テーマを絞った食事会を催し
飲食業を経営されているプロのアドバイスを頂戴しながら
食とワインの見識を深めております。

メンバーの皆さんはアパレル、製薬、飲食、マスコミなど
各方面で物凄くご活躍されており、
42歳の弱小歯科医の私など、遠く足元にも及びません。
(Photo.1)

飛び抜けて年少のお陰で^^メンバーの皆さまにはいつも
倅のように可愛がってもらっております。

オヤジ会年内(に食事に行くの)はもう無理かな、とあきらめかけていた折
「年末の営業日を1日延長し、オヤジ会の皆さんをご招待します」
との嬉しい連絡を植村さんより受け、
更にその日は当院も年末休みに入っていたため
一つ星獲得のお祝いも兼ね行ってまいりました。
(Photo.2)

年の瀬を締めくくるにふさわしい、美食の数々を堪能してまいりました。

ご主人にはさらに精進を重ね、星を積み重ねて欲しいものです。

などと人のことを批評できるような立場では決してありません。

私も皆さまから「遠くからでも通っていただくだけの価値がある」歯科医院を目指し
料理人の包丁のように感性・神経を研ぎ澄まし
日々精進を重ねてまいります^^