準々決勝で開催国カタールに見事な逆転勝ちを収め、
準決勝で過去の日韓戦において
最高のゲームであったであろう韓国に激闘の末
PK戦で競り勝ち、
決勝でドイツ杯で無念の逆転負けを喫した、
怒涛の攻撃を見せたオーストラリアに延長の末、
勝利したザックジャパン。
驚異的なファインセーブを連発した守護神川島、
また驚異的な運動量を誇り、次々と敵陣に切り込みチャンスメイクした長友(イタリアセリエAの超名門クラブ、インテルへの移籍が決まったそうで、おめでとうございます!)、
そして決勝のスーパーボレーシュートを決めた李選手。

その李選手は西東京市出身なんですね。

名前でお判りの通り、私も彼と同じいわゆる在日です。
ですから、今回のアジア杯へは今までに感じたことのない、
強い思いを感じ取ることが出来ました。

まず準決勝の日韓戦。
激闘の末惜しくもPK戦で敗れ、うなだれる韓国代表選手に長谷部選手が
歩み寄り、健闘を称えあい、抱擁するシーンがありました。
私や李選手のような、日本で韓国人として生まれた者にとって
日韓関係が良くなってくれる事は心から願っていることなのです。
ですから、深夜そのシーンを見て、得も言われぬ感動を覚えました。

そして決勝での李選手の決勝ゴール。完璧です。表現のしようがありません。

思えば02年のW杯日韓共同開催が下馬評を覆し大成功を収めて以来、
冬ソナに代表される「韓流ブーム」など、日韓の垣根は物凄く低くなったなぁと
感じるようになりました。

そして今回のアジア杯で、その垣根は李選手の活躍もあって、更に低くなって
くれたのではないでしょうか。

そんな国民的ヒーローがこの街にいるなんて、誇りに思います。
でも李選手、ネクタイはキチッと締めなあかんよ。ヒーローなんやから。

まあ、あまり在日とか色眼鏡で視るのではなく、一人の一個人として、私も
李選手も見ていただきたいな、と思う次第です。